GALLERY リノベーション実例

戸建リノベーション 祖父母のテーブルを受け継ぐ家 札幌市

CONCEPTコンセプト

家族の記憶を、日常の中で使い続ける。

初めてのご相談から、4~5軒の物件を一緒に内覧する中で出会ったのが、カーポートと車庫を備えた一邸でした。
雪深い冬でも車を守れるカーポート、趣味のキャンプ道具をそのまま搬入できる車庫は、まるで"秘密基地"のような存在。さらに広い庭もあり、植物を育てることが好きなお客様にとって理想的な住環境でした。リビングから眺める緑は、ここでの豊かな暮らしを自然と想像させてくれました。玄関に足を踏み入れると、木パネルと木製手摺が印象的に迎えてくれます。1階ホールの階段壁面は床から天井まで木パネルで覆われ、住まい全体の雰囲気を決定づける存在でした。また、1階には本を読んだり、ゆったりと過ごせる小上がりスペースを設けられるだけの十分な広さもありました。

一方で、独立したキッチンや細かく仕切られた個室によって、室内はやや薄暗く、空間のつながりが感じにくいという課題も。こうした魅力と課題の両方を踏まえ、「リノベーションで理想の住まいを実現できる」と、お客様は確信されました。

リノベーション後の住まいは、古いものと新しいものが自然に溶け合い、過去の記憶とこれからの暮らしがやさしくつながる空間へと生まれ変わりました。

祖父母の家で使われていた思い出のダイニングテーブルは、玄関の"敷台"として新たな役割を担っています。床下に断熱材を施工したことで1階フロアの上がり高さが高くなり、玄関からの上り下りに配慮して敷台の設置を提案したところ、「祖父母のテーブルをリメイクして使いたい」というお客様の想いが重なり、住まいの"顔"として再生されました。

また、階段に面した木パネルや木製手摺も既存のものを活かすことで、玄関まわりは時間の記憶や大切な想いを受け継ぐ、ぬくもりあふれる空間に仕上がっています。

課題だった間取りは、空間のつながりを重視して再構成しました。独立していたキッチンは対面型に変更し、リビングと視線がつながる配置に。さらに、1階リビングに続いていた個室は小上がりへと変更し、扉を設けずオープンにすることで、明るさと広がりを感じられる空間としました。

植物がお好きなお客様のため、リビングだけでなくダイニングからも庭の緑を楽しめるよう計画。2階には、植物を育てたり、レールに小物を吊るして飾ったりできるフリースペースを設け、暮らしの中に彩りと遊び心を添えています。

住まいに刻まれてきた時間を大切に受け継ぎながら、新しい暮らしに寄り添う一邸。
日々の暮らしを楽しみ、育てていける住まいが完成しました。

OUTLINE物件概要

間取り 3LDK+小上がり 広さ 181.23m²
築年数 1983年 竣工年月 2025年8月
リノベーション工事費 2,800万円 建物種別 地下1階地上2階建て