懐かしかったり。モダンぽかったり。

JR白石駅前北口からおよそ300ｍ。通勤通学にも便利な築27年3LDKのマンションをリノベーションしました。線路沿いの立地ということもあり、とても日当たりも良く、ここからはすぐに電車が望めます。至近距離でがたごと電車が走る、電車が好きな方にはたまらない眺望のお部屋です。

白と木の組み合わせがシンプルでここちよい空間。フローリングには国産のアサダという無垢材を採用しています。均一な表情ではなく、一枚一枚木目の出方が大きく異なっています。やわらかい印象と対照的に硬さのあるアサダは、個性の強さを持ちつつ、経年変化により光沢が出て変化していく、味わい深い特性を長く楽しんでいくことのできる素材です。

ポイントの玄関、WC、リビング、キッチンに造りつけた積層合板による収納たちは、小口に木の積み重ねにより生み出されるきれいなストライプが見えています。カップボードの引き戸には四角い欠き込みを、引き戸や開き戸の収納には丸い手掛けを設け、いずれもハンドルがなくフラットな仕様になっています。積層合板を引き立たせるシンプルな空間にはミニマムデザインの白いキッチン、カップボードの面材はキッチンパネルと合わせたグレーの少し憂いを帯びたトーンを選び、すっきりさにこだわりました。

背の高いスタイリッシュな建具の中で、存在感を放つリビングのガラスドア。こちらも造作とし、レトロな花柄模様の型板ガラスとウォルナットを組み合わせました。ステンドグラスのように光を通す、懐かしさがとても素敵です。書斎の建具は落ち着いたブロンズ色のガラスで大人っぽく。空間をゆるやかに仕切ってくれる額縁のようなデザインのドアで、書斎とリビングの部屋同士のつながりは保ちつつも、開放感が感じられるようになっています。集中して作業をする時も、趣味に没頭したい時も頼りになる書斎です。リビングの間接照明と合わせて落ち着いた雰囲気を演出しています。

洗濯物を干すスペースを広く設けたり、物入やパントリー、ウォークインクローゼットなども設け、生活に必要な機能性も確保しています。 懐かしさとモダンな今っぽさが同居する中で、背伸びをしなくてもいい自然体でいられるような場所。ここでの暮らしはきっと素敵なものになる。そう思わせてくれるあたたかい住まいとなりました。